2014年6月20日(金)青森県立青森南高校様にて3時間お時間を頂戴し、 「働くということ」テーマで講演をさせていただきました。
ワークショップ形式で実施しましたが、約270名の生徒が一斉に話し合い、沢山の意見を出してくれました。
特に、「2030年頃にはどんな働き方になっていると思うか?」
という質問に対しては、
- 月何時間出社しなければならないというのは決まっているが、いつ出社していつ帰ってもいい様な制度になっている。
- 仕事ごとに値段がついている(会社内で)。例えば、デザイン1件いくら、新人研修いくら、という様に。
- 会社に所属していてもいいが、アイディアを出さない人には給料が出ない。
- 宇宙に支店がある。
- 給料を自分で決める。
など、とても楽しい働き方が意見として沢山出てきました。
番外編として、
- 外国人とロボットに仕事を取られ、日本人には仕事が無くなっている…。
という意見もありました。
皆さんが言っていること、多分全部そうなるでしょうね。もう既にそういう働き方が増えつつあります。 でも、自分達で言っていて気付いたと思うのですが、自由な働き方が増える分自己管理が必要ですし、その分責任も重くなります。
そして何より
「私はこれが出来ます!」
「私はこれをやります!」
というものが無いと働けないということですよね。
さて、では今から何をしておきますか?
じっくり考えてみてくださいね!!
青森県立青森南高等学校の皆さま、本当にありがとうございました!
またどちらかでお会い出来るのを楽しみにしています。
生徒からの感想をご紹介させていただきます
- 私たちはまだ10代なのに色々な可能性を思い込みだけで、失っているように感じました。
これは無理!と決め込む前に、客観的にとらえ、自分はどうすれば出来るのか?考えてみるところから始めてみようと思いました。また、自分はこれを社会のためにすることが出来るよ!というものを自分と向き合いながら考え、将来のために力をつけたいと思いました。
自分のことは自分で考え、行動することの大切さを学ぶことが出来て良かったです。 - 勉強が好きなわけじゃいのに、なぜ大学に行くのか、なぜ働くのか、など、今までちゃんと考えたことがなかったけれど、今回のワークショップを通して、自分で考えた部分もあったし、教えられた部分もあって、自分がこれから進んでいく上で絶対役に立つと思えた。
私たちが大人になる頃には、「今の常識が非常識になり、今の非常識が常識になる」という言葉を聞いて、ひとつの物事を沢山の方向から見られる人になっていく必要があるような気がした。
工藤さんが繰り返し言っていた「個の力」という言葉が今回のワークショップのキーワードのひとつであり、これらかの私たちが身に付ける必要があるものだと思った。 - 今回のワークショップで、これからは「私はこれをやるからこれ位の給料を下さい!」とかそういう時代になると知った。
今、将来のことを考えるとき、一番の基準にしているのは「好きなこと、興味があること」で私もその様に志望校を上げているけれど、それは好きなだけで、向いていないと気づいた。もちろん好きで興味があることは大切にすべきだけれど、お金を稼ぐと考えると、私が他人より優れていることを使うべきなのかと考えた。他の人が出来ないからこそ、他の人より出来るからこそ「私」がやることに意味があって、価値があるのだと考えた。
志望校をあきらめようと思ったわけではなくて、そういう考えもるのだということをこのワークショップで学んだ。 - 「いい会社に就職するため」に大学に行っても、今の時代、就職するのは難してくて、しかも勉強が好きな途上国の人たちに仕事を取られてしまうというのが印象的に残りました。
確かに大卒の方が、高卒よりも給料が良いという会社もあると思うけど、世界的に見ると、大卒、高卒で比べるより、外国人もふまえて見なければ、これからの日本は負けてしまうと思いました。そうならないためにも、先を見越して、意欲的に勉強し、会社側に欲しいと思われる人にならなければいけないと思いました。 - 「夢はなくてもいい」という言葉がとても印象に残りました。
進路を決める時、大体の目標はあってもハッキリとした夢を定められずにいた頃もあったからです。ただ前を向き、努力をして進み続けることが大切だと気付かされました。工藤さんは、これまでもたくさんの大変なことを経験されたにも関わらず、あんなに強く生き生きと生きて、働いて、素敵な方だなぁと思いました。
夢はなくても、何かのためには絶対働こうと自然に思えるのだなぁと感じました。 - 自分の将来を見つめなおすいい機会になり、とてもよかったです。
今までの講演会は夢を実現するために勉強をがんばれというのが多く、がんばらなきゃがんばらなきゃという気持ちになって、実際勉強を楽しいと思えていなかったです。しかし、今回の講演会によって、これからの将来を広い目で見た時に、自分のなにを武器として社会に出て行くのか。そのためには今何をしなければならないかを考えなおすとてもよい機会になりました。
平成生まれの人の平均寿命がのび100才になることは本で以前読んで知っていました。しかしその原因は医療技術が進歩することにあり、元気に介護などの必要がなく生きられる間の寿命すなわち健康寿命は対照的に短くなってきていることも書いてありました。だから80才とか85才が定年になったら大変だと思いました。 - 今は自分の家にいるから、自由に行動できる訳ではないけど、卒業して大人になったら、思ったことをすぐ実践する、行動力のある人になりたいと思った。
しかし、そこで必要なことは、行動する前に、よく考えて判断すること。工藤さんが言っていたように最近の若い人は頭を使っていない。私もかなり長い間、頭を使って考えることから逃げていた。そのことに気づいて間もなく、この講演会があったため、とても良い機会だった。
今の私の一番の課題は考える力を身に付け、自分の意見をしっかり持つことだから、色んなことを吸収し、毎日を濃くしていけたら良いと思った。 - 工藤さんの人生はすごく大変そうだけどでもとても充実してるのかな、とはじめに思いました。工藤さんはすごく苦労しているはずなのに、その話をどこか楽しそうに話しているのがすごく印象的でした。
工藤さんの「働く」ということという話は今まで言われてこなかったような、今までにない感じの講演で、色んなことを考えました。私たちは今、大学進学とかを目指して頑張っているわけだけど、それは全然ゴールとかじゃなくてその先がもっともっとあるんだと思いました。私たちが知らないだけで、もうすでに色々な働き方があって、すごく驚きました。
工藤さんが言っていたように私たちが働く時にはもっと色々な働き方があるのかなと思うと、少し恐いような楽しいような気もしました。 - 私たちは受験生ということで、今の一番の目標は大学に合格することです。
その目標を達成するためにやみくもに頑張っています。でも何のために大学に行くのかを考えたとき、就職するためと思っている人が多いと思います。とりあえず大学に行けば就職できると私も少しは思っていました。しかし全然そういうことではないんだと思いました。大学で何を学んで、自分で磨いて輝かせることのできるものを大学で見つけ、そうすれば必ず自分が楽しいと思えるいい仕事がついてくものだと思いました。
受験勉強も大変だけど、ちょっと働くということを考えながら大学についても考えたいです。 - 工藤さんは講演の中で、「夢とか目標はなくてもいい!」っておっしゃいました。でも私は、ちがうと思います。
夢を持つことって物すごく簡単なことだと思うし、いつまでもイキイキと生きていく上でとても大事なことだと思います。よく、「夢なんてない!」っていう人を見るけれど、日本の人たちって“夢”というものを難しく考え過ぎではないでしょうか。未来のことなんて自分次第でなんとでもなるのに。
それこそ、工藤さんのおっしゃった通り、「考えることをやめている!」ということだと思うんです。小さな夢も、大きな夢も、たくさん考えて周りの人に伝えるって言う行為を恐れてはいけないと思います。工藤さんが講演の冒頭で発言したほんの少しの言葉でしたが、私的にショックだったので、思いを伝えました。 - 「職種」というのはその時代のニーズに合わせて存在しているものであり、時代が変わればその職種はほぼ無くなり、その空いた部分にまたその時代のニーズに合った職種が入ってくるし、今、様々なものの機械化や能力の高い外国人によって日本人の立場少し狭まりそうだが、そこで他に負けないような強みを持たなくてはこの先とても厳しいと感じた。