岩手県立盛岡第三高等学校の1年生を対象に「働くということ」というテーマで90分間講演をさせていただきました。
私の講演は午後からでしたが、午前中は授業を見学させていただきました。
英語、物理、化学、古典、数学を見学しましたが、とっても楽しい授業で生徒達が羨ましかった程です!!
何しろ、盛岡三高さまは、日本全国の先生が毎日沢山視察にいらっしゃる凄い高校なのです。
SSH(スーパーサイエンスハイスクール)だということだけではなく、授業に沢山ディベートを取り入れていたり、「ラボ」という少人数で調査・研修をして、それをプレゼンするという形を取り入れていたりととても素晴らしい授業を展開しているのです。
そして、国公立大学合格東北1位という素晴らしい実績もあります。
そんな素晴らしい学校で、昨年、今年と2年連続で講演の機会をいただいて、私も本当に幸せです。講演もとても楽しい時間となりました。
この様な機会をいただき本当に感謝しています。
盛岡三高の皆様本当にありがとうございました。
皆様の今後益々のご健康とご活躍をお祈りしております。
感想をご紹介させていただきます
以下生徒の皆様からいただいた感想です。
- 大学卒業しても仕事に有利になる訳ではなく、将来は60年くらい働くことになるという現実を知って少し悲しくなりました。私は現時点ではっきりとした将来の夢がまだ決まっていないのでとても不安です。
私は大学に行く理由が今まで「就職するため」だったので少し考えなおさなきゃいけないかなぁと感じました。これから就く職業に関して、今までは「世の中の役に立てるような仕事に就きたい」なんて言っていたりしましたが今日言っていたように世の中に役立たない仕事など無いので可能性は本当に無限大なんだなと改めて感じました。
具体的な夢じゃなくても、なんとなくのジャンルを定めることも大切なことなんだと思ったので、これから少しずつ考えていきたいと思います。
最後の石切り職人の話にもあったように、どんな仕事に就こうと結局は自分次第で満足度は変わっていくのだと思います。どんな仕事であろうと不幸な働き方はしたくないと思いました。 - 大学生が就職難だというのはニュースなどでよく耳にしていた。
就活がこんなに大変だとは想像していなかった。100社のエントリーをしても、全て落ちることもあると聞き、正直驚いたけど、働くというのは大変なんだなぁと思った。
意識ひとつで、自分の存在価値を高めたり低めたりしている…。勉強でも、将来の仕事においても楽しんでいきたいと感じた。
今日のガイダンスで最も心に残った言葉…
「社会や人の役に立たない仕事はない、役に立たない人はいないのだ」
他の人と比べて、自分の評価を下げてしまいがちだが、1つでも自分の強みを見つけて、これからの学校生活で伸ばしたい。
本日は貴重な経験をありがとうございました。 - こんなに納得した、共感できた講演初めてだったかもしれません。
確かに私は勉強は楽しいと思わないけど大学に勉強するために行きます。
将来働くために。大部分はお金のためだけど、やっぱり自分のためでもあり存在意義を感じるために、というのもあります。やっぱり人に求められる喜びは誰にとっても幸せなことなんだなと思いました。
私は将来の夢はもう決まっています。しかし最近それがほんとうに自分のやりたいことなのかが分からなくなってきていました。やっぱりどうせ働くなら楽しく働きたいしやりたいことをやりたいです。でも、どんな仕事でも役に立たないことはないし、自分の仕事との向かい合い方によって考え方、感じ方も全く違ってくるのだと分かりました。
これから自分の将来についてしっかり向き合って進路に向かって頑張っていこうと思います。 - 工藤さんは独立してやりたいことを自分の力で叶えてきていたので、すごいと思ったし、とても羨ましいと思いました。
私は学ぶことは好きだし、仕事をすることは絶対に楽しいと思っているので、みんなは何を楽しみに生きているのかなーと思いました。
工藤さんのお話で一番印象に残っているのは「得意なことをどう社会に提供するか」ということです。その考え方は、まだ具体的に仕事が決まっていない私にとって、すごく刺さる言葉でした。「自分のやりたいことができる仕事なんて、そうそうないよ」なんてよく聞きますが、私はそれはおかしいと思います。だから続かないし、楽しくないと思ってしまう。だったら、自分が本当に得意なこと、楽しいことができる仕事を本気で探せばいい、なかったら作ればいい。私はそう思います。だからそれができるような人間になるために大学でたくさん学びたいと思いました。 - 今日は、今まで知らなかった話をたくさん聞いて、現実の厳しさを痛感した。
私は大学進学を考えているが、進学理由について、もう1度じっくり考え直してみようと思う。また、つまらないと思ってやるより、楽しいと思ってやったほうがいいというのは、その通りだと思ったので、自分で何か工夫をしながら、勉強を楽しいものにしていきたい。
将来について、まだはっきりと決まっていないので、まず、自分の能力、長所に磨きをかけていきたいと思った。
また、自分の存在が認められるということについて、私自身、誰かに対して、「この人が居てくれて良かった」と思うことがたくさんあるので、たまにはそういう気持ちを伝えられるようにしたいと思う。 - 良い大学に行ったら安定した職につくことができるだろうと勝手に思っていたけど、そんなことないと聞いてびっくりした。どんなに頭が良くて、お金があっても結局はその人次第でやろうと思う心や思いきりとかが大切になってくると分かった。
この世の中の人間で役に立たない人はいないというと、何の仕事だって世の中に貢献しているときいて、その会社や仕事についてからどのように良く、楽しく、していくかは自分の取り組み次第であると思った。まずは今のうちから自分が得意だと思うことを磨いておいて、いざ仕事を選ぶ時に視野を広げられるようにしておきたいなと思った。 - 今回の講演で就職するのが難しいことがわかりました。私はまだ“大学に行く”という所までしか将来の目標を決めていないし、何のために大学に行くのかもわからなかったので、もっとちゃんと考えなきゃだめだなと思いました。
あと心に残ったのは、“なろうと思えばなににでもなれる”という話です。倫子先生が実際にやりたいことをやって実現していて本当にすごいなと思いました。私は将来の夢がしっかり決まっているわけではないので自分に今できることをしっかりやって将来にそなえたいなと思いました。
今日の講演すごく楽しかったです!!! - 先生の講演を訊いて自分が大学へ行く理由や働くということの理由を自分の中で考え直すよいきっかけになった。
先生も上京して自分が知らない土地での初めての暮らしだというのにとても積極的に自分から自分からと目標を設定してそれを実現していく力があることは本当に心から尊敬するし、自分ももっとたくさんの事へ挑戦して自分の中での自分という意識をもっと広く持てる人間になって行けたらいいなと率直に思いました。
また、幸せの話はとても興味深い物がありました。この地球上には言語が違えば人も違う地域は何百何千とあるのにもかかわらず、自分の存在を認めてもらうということはやはり世界的にも同じなんだと実感することができました。
今後、自分は様々な場面で自分の進んで行く道を決める場面が何百、何千回ともあるかもしれませんが、その時は自分が選んだ道を自信を持って進んでいきたいです。 - 今までの私の中の「働く」ということのイメージは大変そう、お金=かせぐためにしなければいけないこと、といった感じでした。
でも、今日の講演をきいて、その考え方は変わりました。働くということは、とてもすばらしく、ありがたいことだな、と感じました。自分が得意なことを世の中に提供することで社会の役に立てて、自分の存在価値も認めてもらえて、その上お金ももらえるなんてすごく幸せだと思います。
また、現在と未来とでは、存在する職業がちがうということにもおどろきました。技術が進歩し、機械化していっても、人間にしかできない、人のあたたかみのある仕事がどこかにあり、世界中の人々が助け合いながら生きていく社会はずっと変わらなければいいなと思いました。